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9.92019
録音の事。
次作の話。
歌もギターも1発録り。
Violin&Guiterの鈴木裕さんと共に
体当たりレコーディング。
バンドでは数曲あるけど
弾き語りにここまで近い編成での
1発録りは初めて。
ほぼライブである。
そして
初めてのアナログレコーディング。
オープンリールテープへ収録する。
シビアだけど挑戦。
今年に入ってから
豊平館で行っているシリーズワンマン
「It is Born Naturally.」(次回は11/24)
増幅させるのではなく
限りなく生音に近いライブを。
かなり前から自分の中で
妄想を膨らませていた事。
そこで鳴っている声
そこで鳴っているギター
呼吸音も足の音も
聴こえるものが不自然ではなく自然
次第に集中力は増して
どんなに小さな音でもかまわない
って位まで凛とした後に見えてくる
楽曲の奥へ
身体の奥へ
まだまだリアルに
現在もシリーズは進行中ですが、
このニュアンスを形に残してみたい
そう思ったのも自然な流れ。
それを残すのであれば
アナログレコーディングでは?
という話も自然な流れに思った。
頭の片隅でずっと宙に浮いてた感情。
イメージが鮮明になっていくうちに
オープンリールレコーディングの
エンジニアさんと出会い、
なぜアナログなのかを話している自分。
試しに1フレーズだけ
テープに軽く録らせてもらったら
音の密度がすごくあり、あたたかい。
今まで
なんか足りないなぁってモノが
そこにある気がした。
初めての録音方法だし不安もあるけど
どこか良いモノになるって思えた。
昔の人たちはすごい。
歌や演奏、録音も
すべて一発録りという話。
すごい技術。
マイクの数も限られている中で
楽器の数が増えれば増えるほど
バランスは難しくなり
録音前にテストは繰り返されたにしろ、
歌、演奏、録音風景が空気と共に
ばっちり残っている。
時代というくくりで音楽が
パッケージされているようにさえ思う。
そういう考え方はあまり好きじゃないけど。
自分が今やっている事を良き密度で
今まで何か足りなかったモノが
アナログにはあるような気がする。
そしてずっとやってみたかった事。
決してデジタルを批判してる訳ではなく
それも素晴らしいこと。
鮮明さや勝手のよさ多重録音など
振り幅はまだまだ進化すると思うし
そこで新たな音楽が生まると思う。
色々言うだけプレッシャーかかるけど、
アナログでもデジタルでも
心が入ってないともともこもだ。
大切に歌を
確かな空気感を
良き温度で時間を残せるよう
自然に生まれる音を録りたい
という話。
楽しみだ。
という話でした。
摩守俊