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11.32019
意味。
きっと全然受け入れられてない。
でも見えてる風景。
きっとまだ意味がよくわかってない。
長年お世話になっていたサウンドエンジニアの高橋卓二さん。
多くの作品を共に作ってきた高橋卓二さん。
11月1日。
逝ってしまった。
リリースが迫った次作のミックスマスタリング作業を10月19日の夜に行い、その日の音を1度自宅に持ち帰り聴いてみようと
「あと少し、またよろしくお願いします!」
その言葉を交わした3時間後。
その時から眠ったまま約11日間。
何度も病院に会いに行った。
祈った。
そのまま逝ってしまった。
状況が飲み込めないまま過ぎた日々。
卓二さんの最後の作業が自分の音。
どうにもやりきれなくて
全然信じられなくて
言葉なんて見あたらなくて
よくわかんなくて
昨日のお通夜、今日の告別式。
沢山の参列者。
卓二さんが繋いできた道。
僕が卓二さんと作った道。
2011年
幸せのワルツ/SE-NO
2012年
Kitaraライブ音源/SE-NO
TERMINAL/SE-NO
2014年
Home/SE-NO
2015年
ひとひら/SE-NO
カルマ/蝦名摩守俊
2017年
WHITE/蝦名摩守俊
2018年
SEED/蝦名摩守俊
HOPE/SE-NO
cube garden 5月ワンマン/蝦名摩守俊
cube garden 10月ワンマン/蝦名摩守俊
2019年
稚内 EBINA HALL ライブ/蝦名摩守俊
TIME/蝦名摩守俊
次のアルバムは「TIME」。
なんでかな。
前々から決めてた名前。
なんでこのタイトルなのかなって
すごく意味を考えてしまうよ。
ずっと長い時間を卓二さんと録ってきた。
二人で何日も何日も。
アルバム作る度追い込んでいった時間がとても楽しくて
僕は黙々とプレイした。
卓二さんは黙々と録音してくれた。
演奏が終わっても回りっぱなしの時もあって、きっとそれは寝てた。
全て録り終わったら毎回寂しくなって
またすぐにレコーディングしたくなって
曲を作っては繰り返しお願いした。
ラーメン食べに行ったりそば食べに行ったりカレー食べに行ったり牛丼食べに行ったり珈琲飲みに行ったりビュッフェ行ったり猫談義したりおやつ談義したり音楽談義したり相談したり飲みに行ったり
最後の日もおやつ談義が止まらなくてなかなかミックス作業に入らなかったな。
何度も振り向いては喋ってた。
いつもより多く喋ってた印象だった。
沢山の事を教わった。
言葉で言うのは簡単にきこえてしまう。
どんな場面でもどんな現場でも
本当に安心させてくれた。
それがどれほど大切な事か。
そのお陰で僕はどれほど走れたか。
次作「TIME」に関して、僕は今までやったことがない方法での録音だったから、
卓二さんとの相談なしでは進めなかった。
「アナログならではのあったかみ」
「懐かしい気持ちになる音だね」
「レコードは作らないの?」
「こういう風にした方が良いよ」
「ジャケットも気合い入れて」
アナログレコーディング全盛の時からレコーディングしてた卓二さんの言葉はとても大きく、僕には未知でとても影響をうけた。
今後の話もわいわいとしてたんです。
卓二さん、まだ途中だよ。
だから必ず作り上げて届けます。
なんだろう。
ずっと我慢してたのかな。
見ないふりしてたのかな。
書いてたら
涙が止まらん。
前を向いて進む。
今越えるとき。
止めてはいけない。
止まってちゃすすまない。
前進。